2026/07/23 15:28

私たちがつくるHOKKAIDO TEA KOMBUCHAのラベルに描かれている一枚の絵。
この作品は、北海道を拠点に活動するアーティスト・RENA KUROUDO(レナ クロード)さんが描いたものです。
個展で見かけた作品のコンセプトに深く共感した北海道TEA代表・赤坂が、「HOKKAIDO TEA KOMBUCHAのメインビジュアルとして使用したい」と声をかけたことがきっかけでした。
今回はRENAさんに、作品に込めた想いや制作背景、日々の活動についてお話を伺いました。
絵、そしてコーヒーと向き合うこと
この日、RENAさんと待ち合わせしたのは、札幌市・桑園エリアにあるカフェ〈蔵人〉。
RENAさんのお父様が50年以上前から営むコーヒー焙煎・卸店です。
2025年夏には現在の場所へ移転し、カフェ営業もスタート。RENAさん自身も焙煎や店内プロデュース、デザインなどを担当しながら、20代の頃から続けているアーティスト活動にも取り組んでいます。

「昔から美術の授業がすごく好きで、自然と絵を描くことがライフワークになっていました。気づけばフライヤーやパッケージのデザインなどのお仕事をいただくようになって、その延長線上で展示をする機会や、ギャラリーや飲食店に絵を飾らせていただく機会も増えていきました」

RENAさんが描く作品は、自身の内側から湧き上がる色や感情を起点に生まれます。子どもの落書きのような自由な視点や遊び心をと取り入れながら、目に見えないエネルギーや感情を抽象的に表現しています。
「絵を描くタイミングは変則的で、どちらかというと心に余裕がある時に描くことが多いです。私はコーヒーの仕事も絵も両方やりたいタイプなので、今はそのバランスがちょうどよく取れている気がしています」

現在は〈蔵人〉で販売する焙煎豆のパッケージデザインや店舗空間づくりにも関わりながら、自身の表現活動を続けています。
「コーヒーの仕事も絵も、自分にとっては自然につながっています。お店に作品を展示したり、パッケージに絵を使ったりすることも、自分の表現活動につながっています」
作品「視点」との出会い、共通点

その時に感じた”視点を変えることで自由を取り戻す”という感覚を作品として表現。そして、この作品が展示されていた個展を訪れたのが、北海道TEA代表の赤坂です。
当時はHOKKAIDO TEA KOMBUCHAの商品開発が進んでいた時期。ワイン用ブドウの葉からお茶をつくるという前例の少ない挑戦の中で、”こうあるべき”という固定観念にとらわれないものづくりを目指していました。

そんな時に出会ったのが、この作品でした。作品に込められた「視点を変えることで自由を取り戻す」というメッセージに深く共感し、その場でRENAさんへラベル採用の相談をしたといいます。
「既存作品がプロダクトデザインに採用されるのは初めてのことだったので、本当にうれしかったです。絵に合わせてフォントやレイアウトをデザインしてくださっただけでなく、ボトルキャップの色まで作品に合わせてシルバーに変更してくれていました。すごく大切に扱っていただけたことが伝わってきました」

この絵が伝える”視点を変える勇気”と”そこから広がる可能性”は、北海道TEAをつくる中で「どうすればこの北海道の恵みを、より多くの人に、より自然に日常へ届けられるか」という問いを体現することに繋がっています。
絵を通して届けたい「自由」
アーティスト活動や作品について話を聞く中で、何度も登場したのが”自由”という言葉でした。最後に、RENAさんが大切にしている”自由”について話を伺いました。
「自由と言うと、すごく自由人みたいに聞こえるんですけど(笑)、そんな特別なことではないというか。自分が好きなものにちゃんと寄り添えていること。それが自由に近い感覚なのかなと思っています」

最近は陶芸にも取り組み、器への絵付けにも興味があると話すRENAさん。今後は、新しい素材や表現にも挑戦していきたいと考えているそう。
「紙やキャンバスだけではなくて、布や陶器など違う素材にも描いてみたいと思っています。マグカップや急須など、日常の中にあるものにも絵を描いてみたいですね」
絵は額の中だけに存在するものではなく、人の暮らしの中にも自然と溶け込んでいくもの。RENAさんの描く自由もまた、これからさまざまな形へと広がっていきそうです。
◼︎Instagram :@ rena_kuroudo_artwork
https://www.instagram.com/rena_kuroudo_artwork/
◼︎撮影協力:蔵人 - kuroudo 1974 - coffee roastery & stand
札幌市中央区北2条西13丁目1-14 ハニーN2ビル2階

